幻影博覧会(冬目景/バーズコミックス)
ラヴクラフト全集を探索中に冬目景の新作を見つけたので、確保。
大正半ばくらいの東京を舞台にしたある探偵が主人公の物語で、そこに助手として謎めいた少女がやってきたところが物語の始まり。
1巻では、大半が事務所に舞い込んできた依頼を探偵と少女が解決していく話や成り行きで首を突っ込む羽目になった謎を解いていく話に終始しています。
少女は頭脳明晰であるものの感情の起伏に乏しくどうにも謎だらけ、ですが、そこらへんをさりげなく匂わせるだけにとどまっています(とはいっても、最後の方で大きな手がかりを読者に与えてはいますが)。
「羊のうた」とも「イエスタデイをうたって」とも違った作風で、このまままったりやってくれても、少女の謎に近づく話をやっても楽しませてくれそうです。例によって次巻はけっこう待たされそうなのが、難点ですが(汗