「ミッション:死体蘇生者、再び」/調査パート

◆エリア15 焼け野

初期状態:オープン
リンク:エリア10、11
エージェントたちが到着する場所。
アーカムから数kmのところにある。かつては農場であった何平方キロもの地域は今では灰色の粉で覆われている。この荒地には、もう120年以上も草一本も生えてこない。完全に廃墟と化した農場の建物のなれの果てと、古井戸が見える。

◇《物品》井戸
もう誰も使うことのない井戸が黒々とした口を開け、そこから昇るすえた蒸気が太陽の光を妙に揺らめかせている。
「通称『焼け野』と呼ばれており、アーカムの住人も近寄らない場所です。進入路としてはうってつけでしょう」
「1882年に隕石が墜ちるまではごくふつうの農場だったそうです」
「隕石が墜ちたのはその井戸のすぐ近くでした」
「今回の事件とは関連性は見られません。調査を再開してください」

◆エリア11 フレンチヒル

初期状態:クローズ
リンク:エリア7、10、12、15
アーカムの最も古い家がいくつかある地域で、レンガ造りの腰折れ屋根が並んでいる。このあたりにある家のいくつかは、不安定な角度でとおりの方に酷く傾いている。小路と小道の多くは、道というより曲がりくねった狭い階段にすぎない。上っていくと、誰かの家の薄暗いドアウェイに出るのである。連続殺人事件のせいか、それとも元々そうなのか、人っ子1人見あたらない。

「住人の多くはアイルランド人のようです」
「いくつかの家族が犠牲になっているようですが、目撃者はいません。全員殺害、あるいは行方不明になっています」

◆エリア10 商業地区

初期状態:クローズ
リンク:エリア9、11、15
長さ2ブロックのこの狭い道はアーカムを横切るミスカトニック河のそばの低くて平らな部分に延びている。地区のはずれにあるオールド森林墓地は荒れ放題になっており、もはや墓地と呼べるような状態ではなくなってしまっている。住人たちはキミたちと目が合うと即座に目をそらし、近くの店に逃げ込むように入っていってしまう。

アーカムの商店の75%までがこの地域にあるようです」
「この地区にあるオールド森林墓地はまっさきに死体泥棒の被害にあったようです」
「食屍鬼……つまりゾンビがいるという報告が過去にありましたが、そのときはただの噂だったことが判明しています」

◆エリア12 アーカム・オールド墓地

初期状態:クローズ
リンク:エリア8、11
アーカムが最初に街になったころからの墓地で、街で最も古い墓がある。あばら屋に住まう無口な墓守と、棺桶を運びにきた2人の医学生が作業に従事している。

◇《人物》墓守
極端に無口な人物。既にハーバード・ウェストに霊薬を投入された死体である。宇宙帝国によって移民待ちの状態で佇んでいる。
「……」

◇《人物》医学生
◇《人物》医学生
アーカムサナトリウムからやってきた医学生たち。
「ぼくたちですか? アーカムサナトリウムでインターンをやらせてもらっている者です」
「ウェスト先生に解剖用の死体を運ぶように言われて来ました」

◇《陰謀》ゾンビパウダー
こちらのゾンビパウダーはゾンビ・インフェクター+を発生させる
「彼らの血液から特殊な薬物が検出されました。トーテンタンツが使用するものとの類似性が見られます」

「どうやら17世紀の墓石もあるようです」
「医学生、および墓守と異端との関連性は見いだせませんでした」

◆エリア8 アーカムサナトリウム

初期状態:クローズ
リンク:エリア4、11、12
町はずれにある病院。3人の医師によって運営されている。

◇《人物》ハーバード・ウェスト
この病院の院長。こがらでやせており、上品な顔にメガネをかけ、髪はブロンド、目はあわいブルーのやさしい声の男性。
「この病院に何の用でしょうか」
「見たところ……いえ、なんでもありません」

◇モンスター「ハーバード・ウェスト」
ひたすら霊薬を試すことに喜びを見いだしているマッド・サイエンティスト。自分が蘇らせられたことにすら気づいていない。
「素晴らしいぞ、この霊薬っ!!」
「新鮮な死体を提供してくれるのは嬉しいが、なぜ、こちらに攻撃をしてくる!?」

「以前、この病院の院長を務めていたドクターは最近になって、行方不明になっています」
「ドクター・ハーバード・ウェストが院長として赴任したのは今年の2月。死体泥棒が発生し始めた時期と一致しています」
「1921年、行方不明となったハーバード・ウェストという男性がいることが判明しましたが……容姿はまるで別人です」

◆エリア4 実験室

初期状態:クローズ
リンク:エリア8
ハーバード・ウェスト院長の私的な部屋。従来、絶望的だった不具者の治療のために新しい革命的な治療法を考案しているという理由で確保されている。部屋の中は悪魔の実験室さながらの血みどろの状態となっている。

◇《物品》謎の桶
風変わりなバーナーの上に蓋のされた大桶が載せられており、桶の中から増殖した細胞物質があふれかえっている。
「細胞物質は爬虫類の胚のようです」
「臓器などの劣化を防ぐために使用しているようです」

◇《陰謀》光の道
桶の1つが偽造されている。
「宇宙帝国が使用しているゲートと呼ばれるものとの類似性が見られます」

「治療室、というよりは屠殺室のようです」
「血液が犠牲者のものと一致しているか調査します」

◆エリア9 キャンパス

初期状態:クローズ
リンク:エリア10、13

庭師によってきちんと手入れされており、清潔で紙くず1つ墜ちていない。木陰の多い快適な散歩道として利用している学生がちらほらと見える。

◇《人物》「学生」
◇《人物》「学生」
学生生活を満喫している気の良い学生たち。
「こんにちは。旅行の方ですか?」
「最近は物騒なので、夜は出歩かない方がいいですよ」

アーカムの名所となっているようです」
「学生たちは交友関係、健康状態ともに異常はありません」

◆エリア13 大学図書館

初期状態:クローズ
リンク:エリア9
40万冊異常の厳選された本とパンフレットが保管されている大学の宝。地元産の御影石で出来た3階建てのゴシック様式の建物。

◇《物品》「あやしげな本」
帯出禁止の本。異質な手触りで読むのはあまり気が進まない。
「ラテン語で書かれた本のようです」
「CoCとの関連性が見て取れますが、今回の事件とは関連性が薄いようです」

アーカムサナトリウムの院長、ハーバード・ウェストの名前が学生名簿から発見されました」
「しかし、ハーバード・ウェストが卒業した年は1906年です」
「彼は死体を蘇生させる、という研究を続けたため、当時の学部長から研究を禁じられていたようです」
「その学部長……アラン・ホールシィ教授は1905年の夏に病気で亡くなっているのですが……」
「彼と瓜二つの殺人鬼が死後1週間に現れています。手口は今回の事件の犯人とまったく同じ」
「偶然に片づけるには奇妙な要素が多すぎます。引き続き、情報を収集してください」

◆エリア7 アパート1〜2階

初期状態:クローズ
リンク:エリア11、6
褐色砂岩の4階建てのアパート。相当古い建物らしく、木造部や大理石は薄汚れ、シミが付着しているものの、まだ昔の面影をいまに伝え、この建物が金に糸目を付けず装いをこらして建てられた屋敷のなれの果てであることを物語っている。

◇《人物》大家のおばさん
エレーロというだらしのないスペイン人の女性。

◇《人物》大家の息子
エレーロの息子でエステバンという名前である。
「昔は入居者もいたんだけど、今じゃ見てのとおり。すっかり寂れてしまったよ」
「今じゃ、1人の物好きが住んでいるだけさ」
「入居者? ムニョス先生なら4階にいるはずだよ」
「昔は偉いお医者さまだったらしいけどねぇ」

◇陰謀「ゾンビパウダー」
こちらのゾンビパウダーはゾンビ・ジャマーを発生させる。
「彼らの血液内に特殊な薬物反応が見られます」
アーカムサナトリウムで予防接種を受けたけれど、それがどうかしたかい?」

「1840年代に建てられたもののようです」

◆エリア6 アパート3階

初期状態:クローズ
リンク:エリア2、7
◇《物品》「なにかの液体」
天井とその床に何か染みが残っている。

「上の部屋から何らかの液体が漏れ出ていた形跡があります」
「塩化アンモニウムのようです」
「液化したアンモニアはバーチ還元の溶媒として使用されています。また、蒸発熱が大きいため(5.581 Kcal/mol)、冷凍機の冷媒として利用することもあるそうです。以前は冷蔵庫にも使用されていました」

◆エリア2 アパート4階

初期状態:クローズ
リンク:エリア6
アパート唯一の入居者であるムニョスの部屋。冷房が効いているが、趣味のいい豪華な装飾のほどこされた部屋。
◇《人物》ムニョス先生
背は低いが均整のとれた体つきをした老人。毅然としているが尊大なところはない、家柄のよさそうな顔立ちをしていて、素晴らしい知性と、生まれと育ちのよさを歴然と示している。
「こんなところに来訪者とは珍しいね」
「昔からの癖でね。冷房が効いていないと落ち着かないんだ」
「この街には今年来たばかりでね。あまり詳しくないんだ」
「ここはニューヨークに住んでいたころのアパートとよく似ていてね」

◇陰謀「光の道」
◇モンスター「ムニョス」

「ドクター・ムニョスの経歴が確認できました」
「確かに1923年までニューヨークでこのアパートと酷似した建物で生活していたようですが……」
「経歴が正しければ、1923年にドクター・ムニョスは死亡しています」
「ただし、死因については全く記述されていません。彼を看取ったという男性が一切の記録を残さなかったようです」
「プロファイルの結果はドクター・ムニョスが同一人物である、と示しています」
「今年1月にアーカムにやってきたようです」