ローマ人の物語4 ハンニバル戦記(中)(塩野七生/新潮文庫)

電車で読み始めたらそのまま止まらなくなり、結局帰ってきてからも読み続けてしまい、そのまま読了。

1〓2巻ではローマが生まれ、イタリア地方を統一するまでが描かれておりタイムライン的にもかなり長い感じだったのですが、3巻のハンニバル戦記(上)からはシチリアでの小競り合いに端を発したカルタゴとのポエニ戦役がみっちりと描かれています。

上巻の主役はハンニバルというよりは父親であるハミルカルであり、彼が活躍した第一次ポエニ戦役の終戦までで終了しています。ハミルカルはローマ相手に健闘はしたものの、結局ローマ連合の和を突き崩すことが出来ずに、本国であるカルタゴとローマの間に講和が成立してしまいます。
その後、ハミルカルはスペインに向かうことになり、息子のハンニバルもスペインで過ごすことになります。そして、第一次ポエニ戦役から22年後。長じて、父の跡を継いだハンニバルがローマの同盟都市であるサグントを攻めたことから、再びカルタゴとローマは戦争状態に。
そして、この機を待っていたとばかりにハンニバルは6万の軍勢を率いて、誰も試みることもしなかったアルプス越えを敢行、北部からイタリアに侵攻を開始しました。
ハンニバルはローマの大軍を相手にトラジメーノ、カンネと2つの会戦で打ち破った後、南イタリア地方を勢力におくことに成功します。しかし、ここからローマも反撃に転ずるべく、手を打ち始めます……。

中巻ではそういった感じのローマと“ハンニバル”との戦いがメインになっております。
そして、後半において、後にザマの会戦でハンニバルと相まみえることになるローマの名将スキピオがその頭角を現しはじめてきたところで……下巻へ続く!!

は、はやく下巻を買いに……いかなければ……(ばたり