プレイヤーとキャラクター

野良犬の塒ちと気になった記事があったので抜粋。

ロールプレイで思い出したが、昔TRPGをやっていてこんな事があった。ある盗賊のキャラがパーティーを離れ、単独行動で偵察を行なっていた。彼はある屋敷の天井に潜り込んだのだが、そこにワイヤーが張られているのを発見する。するとその盗賊のプレイヤーは、なんとおもむろに「ワイヤーを切る」とゲームマスターに宣言したのだ! 「それはブービートラップだろ! それやったら罠が作動するだろ!」と、私は声を大にして叫びたかった!だが私のプレイヤーキャラは『その場にいない、従ってその光景を知らないことになっている』ので彼に助言ができるはずもなく、何も言えなかった(言わなかった)のだ。恐らく他のプレイヤー諸氏も同じ心境であっただろう。「ロールプレイの決まり」とはかくも厳しいものだ。
その後その盗賊キャラは見事に罠を発動させ、それが元で死亡した。何故彼がそんな奇行に出たかは未だに判らない……。

ここで重要なのは、行動をすると決めたのがPCなのか、PLなのか、ということです。

慎重なハズの盗賊が、PLの好奇心が故にワイヤーを切ろうとしているのであるならば、「盗賊がそんなヤバイもの迂闊に触るか?」と、他のPLが止めるべきではないのか、と思うわけです。

逆にPCの性格やら設定上、行動を起こさざるを得ない場合はPLの方で止めるのは筋違いではないかと。たとえば、長年探しつづけた仇敵を前にした熱血戦士、というPCが仇敵を目の前にして「突進して切りかかる」と宣言したのならば、止められるのはその場に居合わせたPCであって、PLは止めることは出来ません。他のPLが「待て、落ち着け」といったところで戦士のPLが激昂しているわけではありませんしね(時折、PCが憑依している場合もありますけど)。

つまり、純粋に演技をしているのならばいざ知らず、RPGはPLたちが協力して目的を達成するゲーム(パラノイアとか言った例外はありますが)なので、犠牲者が出ないようにPL同士で助け合うのが筋ではないか、と思うわけですよ。上記の話だったら一声かけてあげるとか。まぁ、PLたちが止めようとしても「いや、オレのPCこのワイヤーを切りたがっているんだよ」と言うようでしたら、仕方がないので冥福を祈ってあげましょう

というわけで、無茶な行動をしようとするPLがいたら、そっと見守る前にまずは一声かけてあげてはいかがでしょうか、というお話でした。