シナリオ「足跡」/プレアクト

■シナリオデータ
プレイヤー:3〜5人
プレイ時間:3〜4時間

■アクトトレーラー
キャスト作成前に以下を読み上げること。

この街はいつだって不公平に出来ている。
誰しもが己がスタイルを貫こうとするが、それを許されるのは勝者のみ。
弱者は敗者となり、その存在はやがては忘れられてしまう。
この街はいつだってそれの繰り返しだ。

そして、今日も敗者が生まれ落ちた。
勝者の秘密を掴んだ2人は殺され、永久に舞台から姿を消した。
好敵手に疎まれた1人はどん底まで突き落とされた。

だが、そうそう悪いことばかりではない。
死者の意志は受け継がれる。
敗者はいつまでも敗者のままではない。
いつか勝者をひきずりおろすその時まで、彼らは戦い続ける。

トーキョーN◎VA The Detonation
「足跡」
かくて運命の扉は開かれた。

■キャストの作成
ハンドアウトをプレイヤーに配布すること。

■推奨スタイル
①フェイト
②トーキー
③カブトワリ
④イヌ
⑤ニューロ

●必要な防御系神業
ゲストの即死系神業だけで死亡するのを防ぐために、キャスト全員で2個以上の防御系神業が必要である。

■シナリオハンドアウト
各キャストには以下の設定がつくことになる。キャスト作成時にプレイヤーとよく相談すること。
『フェイト』:探偵
『トーキー』:マリオネットのジャーナリスト
『カブトワリ』:それなりに名の知られているカブトワリ
『イヌ』:ブラックハウンド機動捜査課
『ニューロ』:特になし

推奨スタイル:フェイト
コネ:カプリス・ウィンター/推奨スート:スペード

あなたは助手兼雑用係であるカプリスという少女と探偵事務所を経営している。
そんなある日、カプリスがある依頼を持ってきた。
依頼人は彼女自身。依頼内容は事故として処理された彼女の父の死の真相を突き止めること。
その死体は明らかに銃殺されたものであったにも関わらず殺人事件としての捜査は一切行われず、事件そのものが隠蔽されつつあるという胡散臭さ。報酬はそれなり。
まぁ、実際の労働に見合った報酬かどうかは真実を引きずりだした後に考えればすむことだ。
推奨スタイル:トーキー
コネ:ルフェッド・ウィンター/推奨スート:クラブ

あなたはマリオネットに所属しているトーキーだ。
ある日、同僚で親友でもあるルフェッド・ウィンターから一枚のデータディスクを渡された。
今、彼が追っている記事のバックアップだという。
家に置いておくと娘の目につく、などと言っているが、それにしたって様子が変だった。
あるいはこの時、彼は何かを予感していたのかもしれない。その次の日、ルフェッドは死んだ。
そして、あなたの手には彼に託されたデータディスクが残っていた。
推奨スタイル:カブトワリ
コネ:サッシャ・クラウン/推奨スート:クラブ

あなたは少しは名の知れたカブトワリだ。
この日、あなたは依頼人と会うためにホワイトエリアのとあるホテルの一室で待っていると、外で銃声が鳴り響いた。
窓を見下ろすと銃殺されたであろう死体が転がっていた。それを確認した直後、あなたのK−TAIが鳴った。
「悪く思うなよ」
それはあなたの商売敵であるサッシャの声だった。
彼からのメッセージはそれだけだった。その後ブラックハウンドがあなたのいる部屋に殺到し、あなたは逮捕された。
どうやら、あなたははめられたらしい。
推奨スタイル:イヌ
コネ:千早冴子/推奨スート:スペード

最近、機動捜査課はいらだった雰囲気が満ちていた。
一週間前から連続して起きた2件の殺人事件の捜査権を特別捜査課などというわけのわからない部署に持っていかれているのだ。
しかも、一件に至っては事故として処理されるという有様だ。
昨日起きた殺人事件は容疑者が逮捕されたものの動機も証拠も一切なしというのだから聞いて呆れる。
そんなときだった。機動捜査課課長の千早冴子があなたにこう言った。
「あなた、休みがほしくないかしら?」
推奨スタイル:ニューロ
コネ:千早雅之/推奨スート:ダイヤ

千早雅之の依頼は報酬は高いが、いつも唐突なのが玉に瑕だ。
今日、送信されてきた依頼も例に漏れなかった。
「昨日、死亡した社員エドワード・ルクセンが作成していた調査内容の補完作業」
前金で1プラチナム
普通に考えると、わざわざ外部の人間に依頼するような仕事ではない。
また、あなたのような腕利きに依頼するような仕事でもない。
にも関わらず、あなたに依頼してきたということは……。