レキオス

レキオス (角川文庫)

レキオス (角川文庫)

読了。
舞台は沖縄。地に封じられた大いなる力「レキオス」を軸に物語は進行していきます。
ある男がそのレキオスを覚醒させようと陰謀を張り巡らせているのが事の発端で、その陰謀に関わることになってしまったり、巻き込まれてしまったり、自分から首を突っ込んでしまったりすることになった人々が好き勝手に行動していくことで、ページはどんどん費やされていき「おいおい、ホントにこれちゃんと終わるのか?」と不安になってきたのですがそこはそれ。物の見事に散りばめられた伏線を回収し、物語はひとまずの完結を迎えました。ブラボー!
キャラクターが生きている、というのはまさにこんなカンジなのでしょうか。この本を薦めてくれたのごさんが「サタスペっぽい」と言っていたのがわかる気がします。
巻末の対談を読むと、作者の池上永一氏の新作「シャングリ・ラ」はさらに登場人物がはっちゃけているそうなので楽しみですよ。