ボーイソプラノ
- 作者: 吉川良太郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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前作「ペロー・ザ・キャット」あちこちで登場していた私立探偵「捜し屋」ヴィッキーが主人公の物語。
三部作の二作目らしいので、三作目を楽しみに待ってますぞー。
以下ネタバレありのちょっとした感想。
前作でもペローにちょっかいを出していたヴィッキーですが、積極的に事件に首を突っ込んでいるようで、その実、傍観者めいた立場に終始しているのをみるとフラノの「お前は愛していたふりをしていたいだけだ」という台詞が重みをもってくるように感じられました。最後にアンジェロの命を救ってはいますが、結局、彼はイタリアへ帰り、ヴィッキーはいつもの生活に戻っていきますし。そこらへん、前作のラストで猫になってしまい、今ではその生活を満喫しているペローとは対照的だなぁ、と。