妖異草子、到着

というわけで、先週末に注文していたサプリメント「妖異草子」がやってきました。

パラパラと通し読みをした段階ですが、構成はこんな感じです。
・追加データ&ルール
・ワールドセクション
・シナリオセクション
・アペンディックス

前回のサプリメント「悪夢奏者」ではリプレイが収録されていたのですが、今回はその分がデータに割かれています。

◆追加データ&ルール
従来の異能属性に新しい異能力が追加され、新しい異能属性である「符術」「鬼獣」「使役」と、実に伝奇チックなものが追加されています。さらに今回にして、ようやく妖怪のデータが追加されました。PCで妖怪を行うための異能属性「妖怪」と、NPC用の妖怪データが30ページほど掲載されています。能力値はともかく、登場させる妖怪を選ぶには事欠かない種類がフォローされているのはポイントが高めかと。
ちなみに吸血鬼などの妖怪とはちょっと違った人外の方々をPCにするための異能属性「夜族」は「悪夢奏者」に掲載されています。

◆ワールドセクション
ほんの10ページほどの内容ですが、妖怪に対する各組織の反応がまとめられている他、妖怪に関する設定が追加されています。で、天老院や天武八家に比べてイマイチ、存在感が薄かったワールドリンクに、妖怪と絡みやすい設定が追加されましたので、ここらへんは注目しておくべきかも。あとは個人的に御影陣の奥さんがいたのはビックリでした(笑

◆シナリオセクション
異能使いのサンプルシナリオは比較的、他のFEARゲームのシナリオと違って程良く変化球が混ざっているので結構好きなのですが、今回もそんな感じのシナリオが2話収録されています。どちらかというと、1話目の方が意地悪度数は高めじゃなかろうかと思いました。2話目は運命を上手くシナリオに織り込まれていて、いい感じです。あと個人的に異能使いのシナリオはアンハッピーエンドを押しつけてこないのが非常に好感が持てるのですよ。
ダブルクロスとかニルヴァーナのサンプルシナリオだと「どうやっても彼女は説得できない」とかさらっと書いてあって、エンディングの演出で「しかし、キミの胸にはやりきれないモノが残った」とかしれっと書いてあるので「ああ、そうですか、そりゃ悲劇ですね。あはははー」って感じでちょっとアレなので。

◆アペンディックス
今までのルールブックで登場した、異能力、アイテム、人物、特徴の総合索引。全てのサプリメントを導入してシナリオをやる場合はけっこう数が増えてきたので、便利かも知れません。

というわけで、妖異草子でした。
システム的に変わった箇所は無いわけですが、懐が深くなり、シナリオの幅が広くなったのはいいかなぁ、と。あと値段。これで1900円というのはかなりいいお買い物、という感じでした。

……というか、異能使い+サプリメント2冊があればわざわざビーストバインドNTやる必要がないような気がしましたが、まぁ、気のせいということで。