はじめてのガンドッグ その2

というわけで、今回は基本的な判定方法についてです。

プレイヤーたちが扮するガンドッグたちは、スキル分野7つの系統に分けられた技能を所有しています。スキル分野の7つの系統は以下のとおり。

射撃系:銃器の扱いにどれだけ長けているのかを表している
格闘系:格闘戦や武器を使った近接戦闘に関連したスキルを指している。
運動系:基本的な運動能力の他に、作戦行動中に隠密に行動するためのスキルも含まれている
知覚系:周囲の状況をいちはやく察知、認識する能力を表す。
交渉系:交渉の他に、物品をいかに調達するか、を指し示す能力でもある
教養系:知識、言語、戦術などの頭脳労働関連のスキルはここに含まれる
技術系:運転から爆弾処理まで手先の技術に関連したスキルのことを指している
ガンドッグのキャラクタたちは各スキル分野ごとに基本%という値を持っており、これが高ければ高いほど、その分野の能力に長けていることになります。

1.行動判定を行う必要が生じた場合、GMがどのスキル分野に関連する判定なのかを宣言します。

例として、新米ガンドッグの小娘であるマイアさんに登場してもらいましょう。

マイアさんは久しぶりの休日に自宅アパート近くのコンビニエンスストアにやってきまたのですが、目的のコンビニエンスストアへあと十数メートルというところで、GMはマイアさんが周囲の状況を察知できるかどうかの判定を行うことを要求しました。

「ん……?」

この場合、マイアさんはスキル分野【知覚系】の判定を行うことになります。

さて。各スキル分野には個別スキルが存在しています。たとえば、スキル分野:射撃系には[ハンドガン][ライフル][狙撃]などの個別スキルがあります。個別スキルにどれだけ習熟しているのかはレベルによって表現されています。

2.GMは、判定に使用するスキル分野を決定したら、次にどの個別スキルを使用するのかを決定します。

新米ガンドッグ小娘のマイアさんの場合、ここでは知覚系の個別スキルである[感知]を使用します。
つまり、この先のコンビニエンスストアの異変を感知できるかの判定になるわけです。

個別スキルのレベルを10倍した値(Lv修正)を基本%に加算します。これが行為判定における成功率になります。
さらに状況によって、成功率が変動する場合があったりもします。

マイアさんの知覚系の基本%は57%で、【感知】のレベルが2の場合は57+20で、成功率は77%になります。
もし、今マイアさんがいる道路が人混みでごったがえしたりしている場合は、状況は悪くなるので、成功率が〓20%されていたりしていたかもしれません。

3.D100ロールを行い、出目が成功率以下だった場合は成功となります。

マイアさんは成功率77%の感知判定を行います。
D100ロールの結果は54。成功率を下回っているので、感知判定は成功でした

4.さらに出目の合計を2D9(D10で出目が10だった場合は0として扱う)したものに個別スキルのレベルを加算し、達成値を求めます。
この達成値によって、成功の度合いが決定するわけです。

マイアさんは出目は5と4だったので、合計は9。これに【感知】のレベルである2を加算し、達成値は11。達成の度合いは「うまくいった」でした。
どうやら、マイアさんはコンビニエンスストアの異変に気づいたようです。
「むぅ……なんか、様子がおかしいよね……?」

ちなみに手順3.の時に出目によっては特殊な結果が発生する場合があります。

クリティカル:D100の結果が成功率以下でかつ、1の位が0だった場合はクリティカルとなり、達成値は20+個別スキルのレベルとなります
ファンブル:D100の結果が00、つまり2つとも出目が10だった場合はファンブルとなり、成功率にかかわらず判定は失敗となります。さらに、普通の失敗よりも悪い結果が発生することもあります
自動成功:D100の結果が01だった場合は判定は自動的に成功となります。ただし、達成値は通常通り……つまり、出目の合計(この場合は1)+個別スキルのレベルとなります

以上で駆け足ですが、判定の説明は終了です。

「……抜き足、差し足、忍び足……」
マイアさんがコンビニエンスストアに近寄ろうとしていますので、次回は移動方法の説明を行おうかと思います。