シナリオ「茨の城の眠り姫」/プレアクト

■シナリオデータ
プレイヤー:3〜4人
プレイ時間:3〜4時間
年代:1064年

■アクトトレーラー
キャスト作成前に以下を読み上げること。

かつて、3人の英雄がいた。
どんな遠くの的も射抜く射手。
偉大なる秘儀魔法の使い手である魔女。
如何なる殺戮者に対しても勝利し続けた剣士。
そして、かの英雄たちを導いたのは白鳥人の乙女。

やがて、剣士は白き乙女と恋に落ちた。
だが、白鳥人の父であるアーグリフにそれが認められるはずもなかった。

密かに白き乙女を想っていた射手と
剣士に想いを寄せていた魔女は
それぞれの想いを胸に秘め、2人とともにシュパイヤーマルクの果てへと逃れていった。

その英雄譚に4人の結末は、書かれていない。

時はうつろい、西方歴1064年。
辺境の地、シュパイヤーマルクの果ての森の中で茨に覆われた城が発見された。
それこそが、かの英雄たちの終焉の地。
再び、剣士と白き乙女が再会する場所。

ブレイド・オブ・アルカナ
「茨の城の眠り姫」
アルカナの刃よ、茨の呪縛を打ち砕け!

■キャストの作成
ハンドアウトをプレイヤーに配布すること。

■PC間因縁
①→②→③→④→①

■キャラクター作成時の注意点
アダマスのPCは《偏向》を取得しておくと戦闘時に活躍しやすいようになる。

■シナリオハンドアウト
各キャストには以下の設定がつくことになる。キャスト作成時にプレイヤーとよく相談すること。
PC①:かつての英雄の生まれ変わり。前世の恋人の呪いを解こうとしている。
PC②:神聖騎士団の騎士見習い。十代が望ましい。
PC③:両親が遺した借金を背負っている。
PC④:禿鷲の巣の賞金稼ぎ。

PC①用ハンドアウト
因縁:ルティシア/慕情
推奨アルカナ:グラディウス
あなたは「如何なる殺戮者に対しても勝利し続けた剣士」の生まれ変わりである。
前世の記憶を頼りに、あなたはシュパイヤーマルクの果てにある森までやってきた。
森の奥にある茨の城であなたの思い人であるルティシアは魔神パラモルの呪いによって眠りについているはずだ。
しかし、何故か彼女と交わした誓いの言葉を、あなたは思い出すことができずにいた。
PC②用ハンドアウト
因縁:エーレン/庇護
推奨アルカナ:アダマス
あなたは神聖騎士団の見習い騎士である。
ある日、王妃マルガレーテから任務を与えられた。
エーレンという名の旅の少女の護衛を務めて欲しいのだという。
その少女は口もきけず、まるで人形のように無表情だったが、何故かあなただけには彼女の声を聞くことができた。
PC③用ハンドアウト
因縁:“黒(シュヴァルツ)”/告発
推奨アルカナ:レクス
あなたは数多の聖痕者を殺害した賞金首、“黒”を追跡している賞金稼ぎだ。
常に神出鬼没だった“黒”だったが、ここ最近になって活動範囲が固定してきていた。
多くの情報を集め、分析した結果、最近の"黒"はシュパイヤーマルクの果ての森を根城にしていることが判明した。
だが、その正体を知り、あなたは愕然とした。“黒”はあなたの師であったリヒターだったのだ。
PC④用ハンドアウト
因縁:ゴッタード・ツァイトラー/借り
推奨アルカナ:アクシス
あなたの両親はあろうことか、ゴッタード・ツァイトラーへの借金を遺したまま、この世を去っていた。
目の前のガマガエルのような男は莫大な金額が書かれた証文をちらつかせながら、こう言った。
「ある仕事を引き受けてくれたならば、借金を帳消しにしてやらんでもないぞ?」
PC⑤用ハンドアウト
因縁:/
推奨アルカナ: