シナリオ「足跡」/リサーチフェイズ

■リサーチフェイズの進行について
リサーチフェイズを行う前に以下のことをRLはPLに伝えること。

  • オープニングから始めて、現在の山札(54枚)を使い切った時点でリサーチフェイズは終了し、特殊イベントが発生する。
  • カプリス・ウィンターはPCが指示をしない限りは独自にリサーチを行っている。
    • 1日の終わりに彼女が取得した情報を教えてくれる。
  • 《真実》《電脳神》は任意のキーワードの情報を全て開くことができる。
  • 敵は自分に関連する項目へのリサーチを《不可蝕》《電脳神》を使って妨害することがある

■クライマックスの条件
いずれかの条件が満たされたならば、クライマックスフェイズに移行する。

  • 《暴露》が使用された場合、対象となったNPCが刺客を送ってくる。
  • 3日が経過する。

■イベント

●万能なる目

条件:「ブラックハウンド特別捜査課」「グレッグ・ケストナー」「ルフェッド・ウィンター殺害事件」「エドワード・ルクセン殺害事件」をリサーチした
登場:ルーラーシーン
◆解説
グレッグ・ケストナーが自分たちを調べている人間を察知するシーン。
◆描写

何処ともしれぬ暗い部屋の中。
1人の男がニヤリ、と笑みを浮かべた。

◆セリフ

▼グレッグ・ケストナー
「フン。また首を突っ込んだ間抜けがいるか」
「次はにがさん」

◆結末
再び、部屋は暗転する。以降、PCが「ブラックハウンド特別捜査課」「グレッグ・ケストナー」「ルフェッド・ウィンター殺害事件」「エドワード・ルクセン殺害事件」のいずれかをリサーチした場合、そのPCはマークされ、グレッグは<ヴィジョナリー>で登場するようになる。
登場に成功するたび、PCに知覚判定を行うように指示すること。


●妨害1

条件:「ブレイド&クルーズ」のリサーチを行ったPCが次の日にリサーチを宣言した場合
登場:「ブレイド&クルーズ」のリサーチを行ったPC
◆解説
自社をリサーチされたPCに対する妨害活動が発生するシーン。
◆描写

調査に赴いていたあなたはいつの間に囲まれていたことに気づいた。

◆セリフ

▼クグツトループ
「何を嗅ぎ廻っているのかは知らないが、おとなしくしてもらおうか」

◆結末
トループ(クグツ)との戦闘。彼らは3人になった時点で撤退する。<交渉>判定によって、ブレイド&クルーズの者だということはわかるが、彼らはそれ以上のことは知らされていない。
この日のリサーチフェイズはこれで潰されてしまう。


●企業の一撃

条件:「ブレイド&クルーズ」のリサーチを行ったPCが次の日にリサーチを宣言した場合
登場:「ブレイド&クルーズ」のリサーチを行ったPC
◆解説
クルードによる社会戦が発生するシーン。
◆描写

豪奢な部屋

◆セリフ

▼クルード・エルスランド
「」

◆結末
この後、クルードによる社会戦が発生する。彼がダメージを受けるまで毎シーン、社会戦が1回ずつ発生する。
クルードはダメージを喰らった時点で《腹心》を使用し、ダメージを打ち消す。以降、彼から社会戦を行うことはなくなる。


●墜ちたる猟犬

条件:「ブラックハウンド特別捜査課」「グレッグ・ケストナー」「ルフェッド・ウィンター殺害事件」「エドワード・ルクセン殺害事件」をリサーチしており、グレッグ・ケストナーにマークされている
◆解説
グレッグ・ケストナーによって特別捜査課が襲いかかってくるシーン。彼らは自分の身元を捕まれるようなものは装備していない。
◆描写

調査に赴いていたあなたはいつの間に囲まれていたことに気づいた。

◆セリフ

▼イヌトループ
「………」

◆結末
イヌトループとの戦闘。
彼らは口を割ろうとはしないが、<社会:警察>でブラックハウンドの訓練時の動きに似ていたことを思い出す。
この日のリサーチフェイズはこれで潰されてしまう。


●拉致

条件:グレッグ・ケストナーが登場している状態でルフェッド・ウィンターのバックアップディスクを誰が持っているのか会話してしまった場合
登場:ルーラーシーン
◆解説
グレッグ・ケストナーがルフェッド・ウィンターのバックアップデータの存在を確認してしまうシーン。
◆描写

何処ともしれぬ暗い部屋の中。
1人の男がニヤリ、と笑みを浮かべた。

◆セリフ

▼グレッグ・ケストナー
「フン。ようやく見つけたぞ」
「第1班から第2班へ。ルフェッドの娘を確保しろ」
「人質には使えるだろう」

◆結末
グレッグ・ケストナーがカプリスを確保しようと動き出す。


●トーキー&フェイト:交換条件

条件:

  • 「拉致」が発生しており、1日中カプリスと同時に行動しているPCがいない場合
  • 3日が経過した場合
  • 《暴露》が使用された場合

登場:PC1とPC2。<社会:N◎VA>10
◆解説
グレッグ・ケストナーがカプリスを拉致してしまっているシーン。
◆描写

トーキーのK−TAIに非通知の呼び出しがあった。

◆セリフ

▼グレッグ・ケストナー
「ルフェッド・ウィンターの娘は預かった」
「返して欲しくば、ルフェッド・ウィンターが遺したデータディスクをよこしてもらおう」
「場所はレッドエリアの廃屋だ」

◆結末
グレッグ・ケストナーが待ち合わせ場所を指定する。



■情報
リサーチフェイズ開始時に調べることができるのは以下の7個の項目だけである。

  • ルフェッド・ウィンター殺害事件
  • エドワード・ルクセン殺害事件
  • エドワード・ルクセンの報告書
  • ルフェッド・ウィンター
  • 特別捜査課
  • サッシャ・クラウン
  • ルフェッドのバックアップディスク
◆ルフェッド・ウィンター殺害事件
<社会:ストリート><社会:メディア><社会:警察>
10:一週間ほど前に起きた事件。死因は射殺。事件は事故として処理されてしまっている
13:事件を担当しているのブラックハウンド特別捜査課
16:死体は原型をとどめないむごたらしいもので、“ゲイ・ボルグ”というカブトワリの手口に酷似している
18:死体から何かを捜査員が探していた
◆エドワード・ルクセン殺害事件
<社会:警察><社会:メディア>
10:2日ほど前に起きた事件。死因は射殺。容疑者としてカブトワリの名前が挙がっている。
13:事件を担当しているのはブラックハウンド特別捜査課
16:死体は頭を一撃で打ち抜かれて死んでいる。
◆ルフェッド・ウィンター
<社会:メディア>
10:企業や社交界の暗部をセンセーショナルに暴き出しているトーキー
13:カプリス・ウィンターという一人娘がいる。妻はすでに亡い。
16:現在はブレイド&クルーズという企業を調査していた。
19:千早重工の査察部社員エドワード・ルクセンと親交があった。

<コネ:カプリス・ウィンター>
→イベント:父の追憶
◆エドワード・ルクセン
<社会:企業><社会:メディア>
10:千早重工の査察部後方処理課第3班に所属していた。実力は高かったが、正義感の強すぎる男だった。
13:内部査察を主な任務としていた。
16:マリオネットのトーキーであるルフェッド・ウィンターと親交があった。
18:内部査察の対象となった社員はその前後に行方をくらましている。
◆ブラックハウンド特別捜査課
<社会:警察><社会:ストリート>
10:課長はグレッグ・ケストナー。
13:担当事件の線引きは極めて曖昧。
18:担当事件は迷宮入りになってしまったり、不透明な結果になってしまったりしている。
◆サッシャ・クラウン
<社会:ストリート><社会:ウェブ>
10:いかなる状況にあっても、依頼された標的の頭を一撃で射抜くカブトワリ。
16:ハンドル“ゲイ・ボルグ
18:出所は不明だが、大量の金が口座へ振り込まれている
◆ルフェッドのバックアップディスク
パスワードが設置されている
《電脳神》:クライヴ・ガーランドとグレッグ・ケストナーとクルード・エルスランドの通信ログ。ここで語られている人名によるリストが設置
◆“ゲイ・ボルグ
<社会:ストリート><社会:ウェブ>
10:むごたらしい死体を残すやり口を好む、ショットガンの使い手。
16:本名サッシャ・クラウン。
18:ストリートでクライヴ・ガーランドという男としばしば会っているところが目撃されている。
◆ブレイド&クルーズ
<社会:企業><社会:ウェブ>
10:業績を上げている人材派遣会社
13:クライヴ・ガーランドとクルード・エルスランドの2人によって経営されている。
15:派遣先の会社や組織が損害を被ったり、事故が発生している場合がおおい。 
19:過去の社内の通信ログが削除された形跡がある。
21:稲垣機関の末端であり、不必要、不都合なものの始末屋だという噂がある。
◆グレッグ・ケストナー
<社会:警察><社会:ストリート>
10:ブラックハウンド特別捜査課の課長
15:アドレスを入手できる。
18:以前は優秀なゴーストハウンドの一員だった。
《神業》:稲垣光平や機関からの抹消対象リストが送信されていることがわかる
◆クライヴ・ガーランド
<社会:企業><社会:ストリート>
10:人材派遣会社ブレイド&クルーズの重役。
13:以前はストリートで名をはせたカタナだった。
◆クルード・エルスランド
<社会:企業><社会:ストリート>
10:人材派遣会社ブレイド&クルーズの社長。
13:クライヴ・ガーランドとのコンビでストリートをのし上がり、今の地位を築き上げた。
16:アドレスを入手する。